週末、偶然に、アウェーでお世話になっている
グナ歴38年のおばちゃんとハイバリーの前で立ち話。
ちょうどカナダから遊びに来ている孫と一緒だったから、
まあ、おばあちゃんでもある。
そんなおばあちゃんと、
「猿の子供は元気なの?」とか、
「うちの孫はフットボールの事をサッカーっていうのよ」
みたいなよもやまばなしから、
ふと話題は「グナになったきっかけは?」という話に。
そういえば、きっかけとかそういう話、興味はあれど、
ローカルの人と話すのは初めてだったかも。
自分は「かくかくしかじか、ブラブラブラ、こういうわけです、はい」
いや、俺のはいいんですよ、別に。
ところでおばちゃんは、何きっかけだったんですか???の問いに、思わぬ応えが。
「あたしはね、フットボールなんてこれっぽっちも興味なかったの。
どっちかといえばクリケットの方が好きでね。家族みーんなクリケットをやってたのよ!」
そう自慢げに語るおばあちゃんに、
「え?じゃあなんでまた、こんなにまでもガチグナに?」
と聞くと
「旦那がアーセナルサポだったのよねえ・・・」
はあ・・・
でも旦那がサポだからって、
毎試合、アウェーに同行するまでのサポになるだろうか?
少なくともうちの嫁はまだ冷静さを保っている。。。
ぽかーんと口を開け、半ばほうけたツラをしている俺に気づき、続けるおばあちゃん。
「38年前ね、子供が2歳の時、病気で死んでしまったの・・・。」
「・・・」
「その時、もうショックで落ち込んでしまってねえ、
もう毎日どうしていいかわからなくて、、、
でもそんな時旦那が励ましてくれたのよ・・・
二人きりになった時、
今度いいとこに連れてってくれるって言ってくれて・・・
で、のこのこ着いていったらね、
それがハイバリーだったのよ・・・
そこからもう虜よね!」
と言いながら微笑むおばあちゃん。
グナ歴38年。
これがリアル。
子供を亡くした悲しみは、俺なんかが想像出来ない程
とても果てしのないものだと思うけど、
一人の人間を、一つのクラブが救ってくれるなんてこと、
本当にあるんだよ。
サポになるきっかけや歴史は十人十色なれど、
このおばあちゃんにとってのアーセナルは、
間違いなく一生を捧げるに値する、かけがえのない存在。
そうこれこそが、おばあちゃんのフィーバーピッチ。
別れ際、一緒にいた孫に名前は?と聞くと
「ルーカス」
「ルーカス?いい名前だ!」
そんな日曜日、
昼下がりのハイバリーなのでした。
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