AC Milan 4-0 Arsenal
UEFA Champions League, Stadio Giuseppe Meazza
Wednesday, February 15, 2012, 19:45
スターティング:
選手名についての説明はここをチェック♪
ボイチョフ課長
サニャ コッシー フェル様 ギプス
歌さん テタさん
瀬尾君 アーロン ロッシー
神
■ゴール:
Boateng 15, Robinho 38, 49, Ibrahimovic 79
■交代:
44 コッシー→じゅるー
46 瀬尾君→アンリ王
66 ギプス→チェンバー
黒猫戦の後にミラン戦とか、今更のアップで大変恐縮ですが、
この敗退も猿の生きた証として、しっかりと記しておく事とします。
ミラン逝きは当日昼過ぎのフライトということで、
9時過ぎにセント・パンクラス駅へ。
この駅名を聞いてピンと来たあなたは、うーんハイブリッド!
そんなあなたの脳裏には、当たる事のないジャンピングハイキックでおなじみ、
柳澤龍志の名前が浮かんでは消えていることと存じますが、
確かにこの駅には鳥のささみ煮ただけのちゃんこ臭が漂ってますよ!
え?なんの事かわからないって?
だろうね!
さてさて、猿も朝っぱらからご飯にバナナと牛乳をぶっかけて食ったつもりでホームで待機。
「On Time(時間通りくるYO!)」となっていたので、とりあえず一安心していると、
あれ?過ぎたのに来ねえよ?(・∀・)
すると、さっきまで「On Time」と出ていた
ガトウィック空港行きのお知らせが、掲示板から消滅・・・
9:30の別の行き先のお知らせが繰り上がりで表示。。。
・・・。
国内なのに既にアウェー・・・。
でもこんな事で驚いちゃいけません。
むしろこんな事は想定内。
急いでインフォメーションカウンターにダッシュし、
↓そこにいた、マンUのファビオみたいなクリクリ野郎に
「ちょいちょいちょい!おまえんとこはどーなっとるんじゃ!
電車来ないやないか!どないなっとるんじゃ!」
と竹原調で問い合わせると、
ファビオ「ああ、その電車?キャンセルになったみたいよ。」
さる「!?何を偉そうに言うとるんじゃ!そんなお知らせどこにも出てないやないか!」
ファビオ「えー?知らないよお、そんなのー。でもキャンセルはキャンセル。」
さる「・・・ほな次の奴はいつくるんじゃ!」
ファビオ「次?9:55に来るみたいよ?」
さる「絶対来るんやろな?あ!?俺は絶対に飛行機に間に合わないかんのじゃ!」
ファビオ「絶対?絶対かどうかは、おーれに聞かれてもわっかんないよお〜。
来るかもしんないし、来ないかもしんないしー。それはその電車次第なんじゃないの?
不安なら他の電車乗れば?」
さる「・・・お前みたいなホームラン級のバカは相手にしてられんわ!
ただもし来なかったらお前ら皆殺しじゃけえの!じゃあの!」
といい放ち、じっと目を閉じ心の竹刀を携えてホームで待機していたわけですが、
空港逝きの大事な大事な電車が、
なんの前触れもなくキャンセルになるというこれこそ、
ブリティッシュクオリティ。
ロンドンオリンピックにお越しの際は、是非色々お気をつけください。
ちなみに、その後俺の乗るはずだった電車のアナウンスが、今頃・・・。
「ガトウィック行きの電車はエンジニアリングワークで50分遅れで動いていますー。さーせーん」
・・・エンジニアリングワークとか嘘に決まっとるしの、
本当でも、そんなの夜中やれや!
もちろん、
「いったいどうなってしまうのか!」
のナレーションが何度も猿の脳内を席巻していたわけですが、
結果その電車に乗れて、ギリ空港に到着することが出来ました。
しかしその後の電車はガンガンキャンセルになっていたみたいなので、
もしこれに乗れなかったら、ミラン、三四郎までたどり着く事は出来なかったという意味では
俺は朝っぱらから、もの凄くツイていたのでした。
さて空港でトーマさんと合流し、easy jetで1時間30分空の旅、
予定通りにミラノ・リナーテ空港到着。
ちなみにこのeasy jetはライアンエアーのようなゴミ会社とは違い、
安心感だけはピカ一のLCC、格安航空会社。
ロンドンーミラノ間なら、安い時で往復で30ポンドとかだったりするのですが、
さすがにこのチャンピオンズキャンペーン期間中は需要が見込めるので、一気に値段が跳ね上がります。
それでも東京ー大阪間の新幹線往復なんかよりも全然安い。
そらあ、フーリガンも余裕で空を飛ぶってなもんです。
さてさて、4時くらいにミラノに到着、各々のホテルに荷物を置き、
腹が減ってはつうわけで、セントラル駅周辺の観光客相手のレストランみたいなとこで飯。
残念ながら長友推しボッダルガがなかったので、
ボンゴレビアンコ
ふげっ!意外と美味い!
デフォルトの美味さがロンドンとダンチ!
さあ、腹も落ち着いたところで地下鉄で三四郎の最寄り駅「lotto」まで。
ちなみにそこからシャトルバスが出ているのですが、窒息死しそうなくらいの寿司詰め状態。
こんなの無理!
ってことで、徒歩でスタジアムまで。
歩く事約20分、目の前にそびえ立つ巨大な要塞。。。
それはまるでマクロスというより、イデオン。
こ、これが赤い要塞、三四郎なのか・・・。
第一印象はとにかくデカイ・・・。
10万人規模の完負脳もそこそこデカイですけど、
ちょっとデカさの質が違うっつーか・・・。
わかりやすく例えるなら、
完負脳がラジャライオンなら、
ここ三四郎はアンドレ・ザ・ジャイアントというか。。。
もうとにかく、威圧感がパネエのです。
そしてスタジアムに向う人の流れとかもう、
完全に初詣で明治神宮に向う10万人のアレで、テンションもアゲアゲなはずなんですが、
「イタリアのスタジアムに入るには
パスポートを提示しないと入れないらしいよ!」
という噂を小耳に挟んだので、
パスポートを持参していなかった猿はそれどころではなく、
戦々恐々ガクブルMAX!・・・((;゜Д゜)))
そしてホーム側のゲートを見てみると、
確かにみんなIDを提示している・・・。orz
「日本から12時間かけて観に来たんです!お願いです!入れてください!(土下座&涙)」
とか、
「俺実はミランファンなんですYO!(てへペロ)」
とか、
この時点で、試合の事なんかより、
究極の言い訳ばかりが頭を駆け巡る俺・・・。
そしてついにアウェー側のゲート到着。
すると・・・
誰もIDとか出してねーよ!
まあよくよく考えたらエゲレス人が
そんなもん持って歩くわけねえというかね。
てなわけで、急に目の前に雲が一気に晴れ、
先生!感激により、涙で目の前が見えません!!!(ノД`)・゜・。
もちろん厳重なボディチェックはあれど、なんなくゲートを突破!(涙)
後はいざ要塞内部へ!
なのですが、アウェー席は最上階に隔離されているため、
↓ドルアーガみたいな塔をひたすら登らせられるという荒行・・・。
↓8分36病のシュールな映像をお楽しみください。
9、10階建てのビルに相当するような高さに、したたるほどの汗でクラクラ。
ようやくスタンドに入りチケに記載されている席に向うと・・・
俺の席に既に人が・・・。
「あれ?そこ俺の席ですけど?」
というと、
「今日はどこ座ってもいいんだよ!全席自由だってよ!」
とのこと。。。
なんだそれ!
ぶっちゃけ海外アウェーで自由席とか初めてだし、
だったら、チケに「フリーダム」って書いとけよ!と。
しかもイタリアはタバコOKだし、酒もOKだし、冷やかしも結構いるしで、
スタンドはまるでカオス!
そしてピッチもなんだか「あえてサイドを殺ってみました」みたいな芝
↓なんだこれ!
これも作戦のうちだとしたら、この要塞を共有しているインテルの時には
芝を張り替えたりするんだろうか?などといらぬ心配をしてみたり・・・。
そんな心配をよそに試合は始まるわけですが、
選手入場の前にスタメン発表
イタリア人のアナウンス、やっぱりキティ。
そしてチャンピオンズアンセムと共に選手入場
まさかの重低音バージョン!
ですが、
音響設備は最悪だし、スクリーンはちゃんと映らないしで、もう色々台無し。。。
こんなとこじゃコンサートは無理、絶対。
さて、我々アーセナルは昨シーズンのイエローシャツで登場!
ですが、
青がダメな理由が知りてえ。。。
やっぱ、ついにあれですか?
Dr.コパ的な力を借りましたか?
ちなみに、我々アーセナルは全世界202の国と地域のフットボールクラブのお手本となるべく
↓このように、試合前にホームアウェー関係なく媚を売る・・・、
いや、感謝の気持ちを欠かさないわけですが、
歌さんだけは、ホーム側に挨拶をして、
あとはシカト・・・。
歌!やっぱあんた、男の中の男だよ!
そして運命の試合開始。
でもなんでしょう、ロンドンから駆けつけたサポの気力を削ぐようなプレー連発。
さらには、あっけなくボアテングに決められ、先制点はミラン。。。
そしてもちろんイタリア式の、
「なんちゃらーかんちゃらーボアテングー!!!★※@%&!!!★※@%&!!!」
みたいな煽りに、一同ダズーン。。。
そして、はいきたウルトラス方面でイタリア名物発煙筒!
昔は真っ赤だった気がすっけど、
最近は規制されてんだな、どうでもいいけど。。。
そして前半も終了間際、
今度はロビーニョに決められて、あっけなく2-0。。。
また「なんちゃらかんちゃらーロビーニョ!!!★※@%&!!!★※@%&!!!」
そして前半終了間際、守備の要コッシーがいつの間にか負傷退場・・・。
で、
じゅるーIN。。。
したところで前半終了。。。
ビッチが執拗にレフェリーにプレッシャー。
先制していてものこの貪欲さに頭が下がります。
さらにモニタに映し出されたのがこれ・・・。
アーセナル:ボゼッション54%/パス成功率69%!?
嘘つけ!!!
とそこいら中から怒声が聞こえて来そうな、
デマに一瞬惑わされそうになりかけましたが、
俺はいたって冷静。。。
まずポゼッションが上回っているとするなら、
それは完全に持たされてるということだし、
パス成功率とかも、近場でちょこちょこ回すパスが奇遇にも繋がっているだけというか。
とにかく、このビル10階屋上から見下ろすピッチは選手の動きが一目瞭然、
ミランとの決定的な差、それは、
スペースに全く人がいないんですよおおお!!!
ボールを奪っても誰も裏に逝かない、出し手がいないから仕方なく持つ、
するとガガガッ!っと2、3人にプレッシャーかけられてパニックパスを誘発、
もしくは、後ろの方でまた球回しをするはめになるという悪循環。
また前線にロングをぶち込んで、頭で落としたり、トラップしても、
ボールが99%必ず相手の前に転がると言う、負のスパイラル・・・。
逆に、ガッツンガツン、カウンターと裏を盗りまくってくるミランという図式。。。
これは決してサイドのピッチのアレ具合だけが原因じゃないという、
完全に機動力の違い。。。
そんな色々なモノを補うべく、王様が後半からアーセナル最期の舞台へ・・・。
前線から選手を鼓舞します。
が、
一度流れ出した負の濁流の流れは変わらず・・・。
やりきれないアウェースタンド・・・。
開始早々ロビーニョ、
さらには、ビッチにペナルティを与えてしまう羽目に・・・。
なにやら課長に対し、アドバイスをお与えになる王様ですが、
左角にズドンと決められてしまい4-0 THE END・・・。
しかし王様には感謝しかないスタンド。
例えどんなゲームであろうとも、
もちろん王様チャントで締めるのであります!
あざーーっす!
そんな王様は最期のシャツをビッチと交換・・・。
あの野郎・・・
しかも、王様と軽々しく肩を組むとか、
どこまでもな奴だぜ!
からのー、
なでなでとか!
完全にビッチ!
さてこれからは、海外アウェー恒例の
監禁ターイム。
そうなのです。
「試合後の混乱を避ける為」とか言う名目で、
寒風吹きすさぶスタンドにしばらく隔離
というのが、海外アウェーの恒例となっておりまして、
以前は完負脳で1時間ほど隔離されたことがありましたが、
ここ三四郎でも例外ではなく、ひたすら缶詰にされたのでありました。。。
ただ、唯一気をきかせたつもりなんですかね?
↓ここ三四郎で「Arsenal World」という、VTRが放映。
それまで「出せゴラ!!!」と騒いでた輩達も、
一気にシーンとなるという、完全に思う壷状態。。。
ですが、
同じ映像を5回も6回も魅せられたら、
そらあ、どうにかなるって!
しかも途中映像が止まって音声だけだしよ・・・。
結局こ一時間ほど監禁されたでしょうか?
ようやく外に出た頃には、完全に身体は冷えまくり、
ここでもまた、アウェーの洗礼を嫌と言うほど浴びまくったのでした。。。
ていうよりね、やっぱイングランドが甘過ぎなんですよ。
アウェーなんだから、徹底的に
戦意を喪失させるくらいの事をした方がいいんだよ!
とか思ったけど、
そんな野蛮な事するわけないけどね!
紳士の国だからね!
さて、色々消耗したので、
三四郎目の前で売られているバーガーを購入5ユーロ。
日本なら発禁必須の整形肉バーガー。
「びっくりド●キーのハンバーグはミミズで出来てるらしいよ!」
並の都市伝説が生まれそうな、
結構なポテンシャルを秘めたバーガーです。
このバーガーのしょっぱさを俺の涙と共にしっかりと噛み締めながら、
しばらく歩くと
↓この極寒の中に、まさかのレジェンド発見!
でも、絶対頭のどこかのパーツがいかれてますよね?
いや、
「レジェンドたるもの、心頭を滅却すれば冬も常夏!」
ってことに違いねえDEATH。。。
しかし、心頭を滅却出来ない未熟な猿は、
だずーんと肩を落としまくりながら、イデの棲む要塞、三四郎を後にしたのでした。。。
後半につづく
↓あざーす!あなたのそのひとぽちが モチベーション。