ついに今日が運命の日「スコットランド独立」の是非を問う住民投票日です。
ここノースロンドンは特に盛り上がってはいませんが、
猿がロンドンに来るきっかけとなった、グラスゴー在住で、
スコティッシュの友人キャサリンは、早々に「YES!」を表明し、
300年越しの民族紛争に終止符をうつべく、熱き運動を展開していました。
ちなみにこのキャサリンと出会ったのは日本でした。
彼女を知る前までは、正直スコットランドの位置関係なんかもよくわかっておらず、
「へえ、そんな国あるんや」くらいの印象。
しかしそんな俺に、猿ワカで一生懸命説明してくれたのが彼女でした。
色々話を聞いていると、この「スコットランド」というところは、
国ではなくただの地域で、実際はイギリスである。
使っている通貨もポンドだし、社会のシステムは全てイギリス。
でも彼女はこう言うのです。
「私はイギリス人じゃない。」
そういうマインドを持ったスコットランド人が独立を叫ぶのは、至極当然のことで。
ただ実際は「憎っくきイングランド!」というだけの単純なものではなく、
もちろん一向に増えない雇用だったり、社会への不満であったり、
また、理想の社会主義実現を目指した左派も巻き込んだ運動というか。
いやむしろエリート左派が「愛国主義」を煽り、右派な一般ピーポーを巻き込み、
ようやくここまでたどり着いたっていうのがザックリなイメージ。
(右とか左とかっていうくくりはあまり好きじゃないですけど、便宜上)
果たして、この独立が良い事なのかどうなのか、正直どっちに転ぶかなんてこと、誰もわかりません。
そんな中、独立なんてしたら「ポンドを使用停止しちゃうぞ」とか「税率すげえ上がっちゃうよ?」等、
中央のエラい人は様々な脅しをかけてきていましたが、これも火に油を注いだだけのようで。
「現状を変えたい側」のスコットランド人にしてみれば、
「は?やってみれば?受けて立つよ?」ってな感じなのでしょう。
「ロンドンだけには決められたくはない」という事が彼らのマインドの根底にあり、
もし最悪な事態になったらそれはそれ。
むしろ「自らの国は、自らの手で滅ぼす」くらいの気概があるんですよね。
そんな腹の据わり方が、スコティッシュ・プライド。これが300年という歴史なのでしょう。
その辺はやっぱ、あの「民●党」なんかとまるで違うっていうか。
って、アレと比べるとか次元が違いすぎました!スコットランドの人ごめんなさい!(土下座)
そなわけで (どなわけだ?)俊輔のセルティック移籍まで
スコットランドの場所さえも知らなかったあなたも、是非これを読んでみて欲しいなあと。
スコットランド狂想曲:経済とスピリットはどちらが重いのか (ブレイディみかこ) - Y!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20140914-00039090/
「国旗のデザインが変わる!」なんて事だけじゃない何かがあるんですよね、世界には・・・。
うん、でも、
ブリティッシュ・ブルドッグスファンの猿としては、
「こんなユニオンジャックは嫌だ!」にYESを一票!
なんですけども。。。
あ、それと、大きなお世話ですけど、MICHIKO LONDONがわりと心配。
俺が10年前、その友人に会いに、イギリスで初めて降り立ったのが、スコットランドのエジンバラでした。
空港を出た瞬間、眼前に広がる、あのロンドン以上に鉛色で低い広大な空。
思えば、あの出会いがなかったら、俺は間違いなくここにはいないし、グナにはなってなかった。
もしかしたら、未だにスコットランドの場所も、空の低さも知らずに生きていたかもしれない。
そう考えると、ほんとに運命の出会いだったなあと、この独立のニュースを見て思うのです。
そんな俺の運命を変えてくれたキャサリンにGood Luckを。
今度行くときはパスポート必要になんのかなあ・・・。
ま、それもいっか。
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