Arsenal 4-3 Blackburn
Barclays Premier Reserve League
Tuesday, September 07, 2010, 19:00
皆が代表戦に走るので、行って参りましたブラックバーン戦。
え!?ブラックバーン戦!?
とお思いになられる方もおられると思いますが、
嘘ではありません。れっきとしたプレミアマッチのブラックバーン戦なのです。
リザーブですけど。。。
↓当初ロンドンは、夏の風物詩、恒例のストライキで電車が全面ストップか!?
と思われていたのですが、俺はついていました。
なんと、奇跡的にノーザンラインのみgood service。
まさにモーゼの十戒のごとく、試合が行われる
アンダーヒルスタジアムまでの道のりのみが開かれていたのです!
なわけで職場から30分ほどで、ノーザンの最終駅である「ハイ・バーネット駅」到着。
↓ちなみにバーネットは、こんなにのどか。
ロンドンも、一歩はなれれば自然のみ!
歳いったらこんなとこ、いいべなあ・・・。
アンダーヒルはこっちね。
さてスタジアム到着で、チケットチケット・・・
チケット売り場でチケットください!というと、
今日の試合はタダとのこと。。。
「え?なんで??」と思う間もなく、
試合が始まるってんで中に入りました。と同時に、試合開始の笛。
さあて、この日のスタメンはこちら。
この紙のメンバー票。
まさにこれはプロレスの地方興行で配られるマッチメイク票と一緒!
こういうチープなのを見ると無性にわくわくするのはプロレス者の習性ですよ。
レスラーは皆、華やかな武道館やドームを目指し、
そして華やかなパンフレットに名を連ねる為、地方で試合をしています。
そして彼らも一緒。
今はチープな一枚の紙っきれに名前が羅列されているだけだけど、
いつかはエミレーツの舞台に立つため、
この無観客にも等しいピッチで試合をしているのです。
などと一人感慨にふけっていると、
メンバーにポンコツが名を連ねているのを発見・・・。
そしてよくよく見てみると、
ファビー、ジュルー、東君、JETと超豪華なメンツじゃないすか!
なんて思っていると、
なんとスキラッチまで出てるってば!
まるで1.5軍の布陣。
いや、ポンコツが出てるから今日は三割増で1.3軍!
(計算がおかしいけど気にしない)
一軍メンバーの調整にも使われるリザーブマッチですが、
まさに今日は当たり日だったようです。
GKファビー
ジュルー
あれ?なんかこんなのドラクエにいなかったっけ?不思議な踊り踊る奴?・・・
そしてセバッさん
異常なグッドシェイプ!
でも、痩せ過ぎじゃねえのか???
ポンコツも見事なまでのブッダ面。
後光が射してるよ!!
さて、プレーはというと・・・
まあ、正直一軍メンバーはまさに調整。
「基本無理しない」という感じでした。
アンカーにポンコツ、CBにジュルー、セバッさん、
そしてキーパーにNo.2守護神GKファビーを配置してるってのに、
黒板リザーブ相手に3点も穫られてるわけですから、まあそういうことでしょう。
いや、ファビーだけは無理しろよ!なんですけど。。。
逆に2軍のヤングライオン達はテクニシャン揃い。
↓この子ら(左からキャプテン・ミケル、本日1点チャック、本日2点ベニク)
↑真ん中の奴、若けーよ!髪型とかっ!
↑
本日1点、やっぱJETの肩幅超ヤバい!
というわけで、前線は若手中心、特にこの9番JETを中心に試合が組み立てられます。
後半は相手がバテ始め、そこからが特に顕著。
「はいはい!俺によこせ!」という感じで球を要求、
皆全幅の信頼を置いているのか、
右からはほぼ全てJET中心に組み立てられて行きます。
さてこのJET、このステージでは明らかにスキル的には抜きん出過ぎで、
このヤングライオン杯ではまるで無敵。
しかし一軍のリングでは一転、一気に萎縮しちゃって、
肩幅が俺並みのナデ肩になっちゃうんですよねえ。。。
弱者には最強!しかし強者には・・・
このメンタル部分の強さを持てれば、大化けするような気がするんですがね。
には、やっぱり場数でしょうか。
さて、このヤングライオンの登竜門となっているヤング ライオン杯
いやリザーブマッチですが、観客も少ないので、
選手同士の声が薄暗いスタジアムに響き渡ります。
また度々おこる申し訳程度のチャントもFワード(放送禁止用語)なしのキレイすぎるなモノばかり。
前に座ったベレー帽のおっちゃんなんかは、ノートになにやらメモ取ったりと、まさに草サッカーの様相。
でもプレーしてるのはプレミアな選手達。
うーん、まさにこれは、
世界一贅沢で高貴な
神々の草サッカーなのです。
しかし、ハームタイム中、
この神サッカーに水を差すようなアナウンスが・・・。
「代表戦でウォルコットが担架で運ばれました・・・。」
「はうあっ!?」と一瞬ざわめくスタジアム。。。
しかし試合が始まればまたそんなアナウンスはどこ吹く風。
まるで遠い国の出来事だったかのように、
先ほどまでブーブー言っていた観客も、目の前の試合に吸い込まれて行き、
また皆笑顔に戻っていきます。
これがなにか複雑な感覚で・・・。
以前も、これに似た感覚がありました。。。(遠い目)
思い起こせば15年前の阪神大震災、
この日前々からボードに行く事を決めていた俺は、
自分の中で葛藤がありつつも一人スキー場に向かいました。
するとそこには笑顔で溢れかえるスキーヤー達がわんさかな、
TVで垂れ流されている惨状とはほど遠い、まるで別世界・・・。
それを見た時、人には人それぞれの時間軸があり、
その軸の流れに添って皆生きているんだなあを実感しました。
とはいえ、なかなかそれを受け入れる事が出来なかった俺は
複雑な気持ちのまま、速攻でスキー場を後にしたのでした。。。
確かに人間の一生なんて儚いものです。
だから自分の為だけに生きる事は決して悪い事ではないでしょう。
世界中で起きる事件や事故や惨事に対し、
対岸の火事になってしまうのは、致し方ない事なのかもしれません。
でもその時は何か腑に落ちないモノがあってねえ。。。
でもこの歳になり、今はなんとなくですが、分かるようになったというか・・・。
人はいつか死ぬ。もしかしたら明日死ぬかもしれない。
だったら、好きな事を死ぬほどやって死んだってバチは当たらねえよ!
そういう風に思えるようになりました。(極論過ぎだな、やっぱな。)
だから俺はこの国に来たのだし、
だから俺はアーセナルに触れれるだけ触れ、
そして一喜一憂するのです!
いや、それでも最低限人間の心は持ち合わせてるつもりですが・・・。
すみません。脱線しました。。。
俺がこんな事を考えている目の前では、
キラッキラ光るガナのナウでヤングな原石達が、
明日の未来を勝ち取るためプレーしています。
たかがフットボール。
されどフットボール。
夢を掴んで生きて行こうとしている彼らの姿は、
本当に輝いていて、俺には眩し過ぎました。
「あの時ああしておけば、いや、こうしておけば・・・。」
流れに身をまかせて生きていただけの俺には、
彼らの姿は本当にたくましく映ったのです。
「どっちがリザーブだよ・・・。」と。
彼らはリザーブなんかじゃありません。
一軍です。
人生の一軍なのです。
当然俺なんかは人生のリザーブなのですが・・・。
でもこんなとこでとまっちゃいられねえよ。
俺も人生の一軍に這い上がるため、
残された人生のリザーブマッチを闘い抜いて行かねばと誓ったのでした。
試合終了の笛。
気づけばキックオフの時にはのぞいていた青空も姿を消し、
少しばかりの煌めく星が、ロンドンの郊外を照らしていたのでした。
↓ポンコツのブッタ面の笑顔も勇気出た!(゜∀゜)!
あ、そうそう、俺がリザーブ戦闘ってる最中にも、
アーセナルには優勝とかしてもらわねえと困るよ!
それこそ俺が死ぬ前に。
↓当日の映像がオフィシャルにありましたので、どうぞ。
最後に俺がチラッと映ってますよ。(アリほどの大きさで)
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